ネーム彫刻について
小さな木工所の片隅で木片を集めては、積んだりくっつけたり。物心がついた頃の私の姿です。
木工所を営んでいた父は、いつも私の身近にいました。今は写真に夢中で、かなり腕を上げ、二科展に出品して入賞したりしています。
私の原点は、あの木工所にあるのかもしれません。
物作りが好きで、機械いじりが好きで、バイクが好きになっていったのです。自動車短大に入って勉強し、自動車会社に勤めたこともありました。だから、車にも思い入れがあります。木の車やナンバープレートに愛着があるのは、そのあたりからくるのしょうか。
ネーム彫刻を始めたのは7年ほど前、趣味で使っていた3D工作機械で、たまたま名前を彫ってみたら、とても良くできて感動したのがきっかけでした。
また、以前から使っていたサンドブラスト機で、グラス彫刻もできることを知り、ますます楽しくなりました。
気がつけば、物作りの機械(バイクも)がちょっとずつ増えていました。バイクと機械を置く小屋を建てようと思い立ったのは、5年前。全くの趣味でしたが、土台からこつこつと、しかも楽しく作業し完成。それが、今では第二作業場として、ちょっとした木工所になっています。
初めは家族だけで楽しんでいましたが、そのうち二つの機械を使って木やグラス、革、金属などいろいろなものに彫刻しては友人知人にプレゼントし始めました。ネーム彫刻を入れてプレゼントすると、みなさんとても喜んでくれました。そしてその喜びを見る私はとても幸せな気分になるのでした。
子供の頃から物作りや機械が好きで、さらにはパソコンを使うのも好きでしたから、パソコンでデザインした文字を機械がそのまま彫刻してくれるというのは大きな魅力です。 機械で作るといっても、そこには手作りの細かい作業が不可欠です。丹誠込めて木を磨いている時など、木のぬくもり同様あったかい気持ちになります。
こうしてみると、ネーム彫刻のタス工房を立ち上げたのはずっと以前からの願いだったような気がします。私の性格にピッタリなのです。
これからも技術を磨き「どんな物にも彫刻してやる」 というチャレンジ精神と、心を込めて製作し「喜んでいただくことが喜び」という仕事への愛情をもって続けていきたいと思います。
今後も、皆様のご希望ご期待に応えられるよう日々精進して参ります。また、新作を生み出す努力も続けて参ります。
ときどき、当ホームページを覗いていただけますよう、切にお願い申し上げます。